欧州景気後退と金相場
11月は欧州から米国へと余波が伝わる形で世界的な株安局面入り。景気に敏感なコモディティは一旦総売り状態へ入る。イタリアの債務問題は債券に売り圧力が強まっているものの、ギリシャなみの混沌が、このユーロ圏を構成する大国に起きることは有り得ない。ただ、確実なのはユーロ圏全体の経済活動が景気後退局面に入りつつあることだ。このネガティヴな経済収縮と消費減退が大西洋を越えてアメリカ大陸に伝播してくることの方が、...
View Article再び史上最高値トライへ(GOLD)
先週は欧州の証券決済期間であるLCHクリアネットがイタリア国債を取引する際の証拠金を引き上げたことなどからイタリア国債に売り圧力が高まり、自力回復不可能の目途と言われる10年債利回り7%台乗せとなった。10日に格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)がフランスの格付け変更を示唆する文書が誤って社外に流失したことも、市場を混乱させる一因となった。...
View Articleキャッシュ化売りで、下値支持水準到達(NY金)
11月7日付の当コラム『次はイタリア、そして米国リスク』で、「ギリシャやアイルランド、ポルトガルと同様、イタリアの10年物国債利回りが7%を越えた当たりから、イタリアショックがマーケットを襲う可能性が高まっている。さらに、米財政赤字の削減をめぐる超党派の特別委員会の協議が暗礁に乗り上げていることも不安要因だ。(~中略)政府と議会の対立は根深く、赤字削減策で合意できなければ、マーケットの次なる焦点は米...
View Articleギリシャ選挙結果をどう見るか
ギリシャの選挙結果を朝のラジオ放送で聞いてほっとした。結論だけを聞けば緊縮財政派が勝利してギリシャ国民は英知があったような印象であったが、内容を見ると、29.7%対26.9%の得票率で、ほとんど僅差である。ギリシャ独特の第一党には50議席が与えられる選挙制度があるからこそ、129議席対71議席と大差になるが、それでも他の政党と連携しないと過半数の150議席は確保できない。また、71議席を取った急進左...
View Article下落している金価格上昇の可能性あり
NY金価格は、先週金曜日40ドルの下落を見た。そのため、東京金価格10月限は71円安の4352円となった。ファンドのネット買い残との相関係数は0.97%と高く、先週10月30日までに3週連続で買い残が5万枚減少し、19万3千枚となっている。しかし、11月末のファンドの決算期までは更に売りが増えるかもしれない。その意味ではもうしばらく安値が続くかもしれないが、1つの上昇要因がある。...
View Articleギリシャ・中国懸念を受けた金の投資戦略
ギリシャ国民は5日の国民投票で、欧州連合(EU)など債権者側が金融支援の条件として提示した財政緊縮策に「ノー」を突き付けた。内務省が発表した暫定集計(開票率97.34%)によると、反対61.32%、賛成38.68%。当初は拮抗も予想されたが、大差での反対となった。...
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